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☆ 夢のような時間 Ⅰ

夢のような時間 Ⅰ

予てからの念願だった「満天の星空」をついに見ることができた。 2026年4月12日、ニュージーランド・テカポ湖の星空鑑賞ツアーに参加した。 事前の天気予報は曇り。半ば諦めていただけに、無数の星が輝く夜空を目にしたときの感激はひとしおだった。

撮影するのももどかしく、もっぱら、あらかじめ調べてきた星々を確かめながら佇む。 みなみじゅうじ座、逆さのオリオン、大マゼラン雲・小マゼラン雲、シリウス、カノープス。 日本人ガイドの説明のあと、セットされた望遠鏡を順番に覗く。

「見えている星のほとんどは、太陽のように自ら輝く恒星です。 一つだけ違う星がありますが、それはどれでしょう?」 そんな問いかけから始まり、望遠鏡では木星を観察した。

我々の属する天の川銀河にある恒星の数は、 「25メートルプール一杯の砂粒」と同じくらいだという。 そして、宇宙に存在する銀河の数は、2兆個とも言われている。 星の光の下、悠遠な世界にただただ思いを馳せた。

88の星座の中で最も面積が小さいと言われる「みなみじゅうじ座」には、1等星が二つ輝いている。 この星座が昇ってくる前には、「にせ十字」や「ダイアモンド十字」が先に上がってくるため、騙されやすいという。 見分け方は「本物にはホクロがある」こと。 右側の星の下、頬のあたりに位置する5つ目の星だ。 オーストラリア国旗にはこのホクロの星も描かれているが、ニュージーランド国旗にはなぜか描かれていない。

名前だけは知っていて、ぜひ見てみたかったのが「マゼラン雲」。 アニメ『宇宙戦艦ヤマト』では、架空のガミラスやイスカンダルのある場所として描かれた。 星雲ではなく、マゼランが1519年に記録したことから「大マゼラン雲」「小マゼラン雲」と呼ばれる。 夜空に浮かぶ雲状の天体で、地球から16万光年、20万光年離れた銀河だという。 実際に雲のように群がる星々を目にし、胸がときめいた。

上の画像は撮影したものではなく、ステラナビゲータというソフトで観測日時を合わせて生成したものだが、実際に目で見た姿と違わず、そのリアリティの高さに驚いている。
アイキャッチ画像は、この星空ツアーのあとに DWARF3 で実際に撮影した大マゼラン雲である。寒かったので露出時間は5分ほどで切り上げてしまったが、もう少し時間をかけて撮影できていれば、もっとくっきり写せたのではないかと悔やまれる一枚だ。