一葉の写真から始まった旅

一葉の写真から始まった旅

ある日、画像編集ソフトの画面に、少しずつ浮かび上がってきた一葉の写真があった。
最初は真っ暗だったその画面に、水平線の島影、冥色の空、鏡のような海、そして小舟と少女たちのシルエットが現れたとき——私はその静けさの中に引き込まれていた。

「確か、どこかで見たような…」
そんな既視感とともに、過去の記憶が静かにほどけていった。それは、幼い頃に見た海の景色だったかもしれないし、誰かの話の中にあった風景だったかもしれない。

そして、いつの間にか「ねえ、あのね…」という少女たちの声まで聞こえてくるような気がした。

写真は、ただの記録ではなく、記憶の扉を開く鍵なのかもしれない。
その扉の向こうには、感謝、祈り、過去の自分への承認、そして新しい挑戦への勇気が潜んでいた。

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