ささやかな季のゆらぎを古の心に習う
今日の日
2026年3月11日(水)
🌿季 節
🌿 二十四節気:
啓蟄
冬ごもりの虫が目覚め、地上へと姿を見せ始める頃。
🍃 七十二候:
桃始笑 (もも はじめて さく)
桃のつぼみがほころび、 春の光に照らされて、
笑うように、ふわりと咲き始める。
✧ 星座:
しし座、からす座
ネメアの獅子として知られるしし座が、 東の空に堂々と弧を描き、 夜の静寂をにぎやかす。
🕊 野鳥:
ウグイス、シジュウカラ、ヤマガラ
ウグイスが柔らかな声で春を告げる。 あたりが命のぬくもりでたちまちに満ちる。
❀ 花:
すみれ、こぶし、白木蓮
白木蓮が白い光を空に掲げる。 小さな華やぎの世界に心潤う。
◇ 行事:
農作業の準備
大地を耕す季節を告げる農作業の準備。 移ろいの気配に季節(とき)を知る。
🌙天 文
🕒 旧暦: 閏如月23日 (先勝)
🐾 干支:
二十八宿: 箕 (き)
整理・選別。余分を払うのに良い。
太陽星座:
魚座(Pisces)
テーマ:溶ける・受容・水の夢
境界がほどけ、世界がひとつの水音に溶けていく。
静かな受容が満ちる頃。
🌘 月齢: 21.9 (下弦の月)
半ばの影が空に静けさを刻む。
moon phase

「すばる連想」

星の記憶に触れた夜、連想の舟が静かに動き出す。

霧ヶ峰にて──昴が静かに光っていた夜

9月初旬、夜半に霧ヶ峰で夜空を見上げた。木々の間で静かに星が光っていた。 いくつもの星が寄り集まった姿が最初に目に止まった。昴だ。近くには牡牛座の角が見える。肩のところが昴だ。六つ星とも七つ星とも言うらしい。

連想が始まる。7人の女神のギリシャ神話。プレアデスともセブンシスターズとも言われ、今も様々なものに例えられ、語り継がれている。天空では乱暴者のオリオンに追いかけられたともいう。 今は、オリオンは見えないが、これから姿を表すのだろう。

昔の人は、種蒔きや航海を始めるにあたって、その位置を常に気にしていたから「種まき星」など、沢山の名前がついている。だからだろうか昴は東洋で「財の星」とも言われ、富の象徴でもある。

「さらば昴よ!」という歌詞もあった。作者「谷村新司」によれば、物質文明からの決別を歌っているそうだ。そう考えると、少しさみしい。なぜ、この歌を創ったのか?「谷村新司の不思議すぎる話」にプレアデス星団(昴)に啓示を受けたと書いてあったな。

そうそう、清少納言が枕草子で「星はすばる。」と手放しで褒めている。「星は、すばる。彦星。ゆふづつ。よばひ星、すこしをかし。尾だになからましかば、まいて。」と続く。 ゆうづつは宵の明星のこと、確かにいつも輝いている。よばひ星(流れ星)は、尾が無いともっといいと言っているから、ひょっとしたら彗星の事かもしれない。ハレー彗星もちょうどその頃やってきて、改元する騒ぎにもなったらしいから。

小説「蒼穹の昴」やハワイのマウナケア山頂のすばる望遠鏡と連想は続き、学びが深くなる。
連想の舟に乗って漂うのは心地よい。


連想はまだまだ続く。


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