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☆粘土にも都合がある

我が家の日めくりカレンダーに、
「思ったようにはならないが、やったようにはなる」という言葉がある。
陶芸の電動ろくろを回している時、この言葉の意味がよく分かった。

頭の中に理想の形を浮かべ「今日は素晴らしい器を作ろう」と意気込む。
まずはイメージすることが大切だ――そう自分に言い聞かせる。

しかし、粘土は思い通りには動いてくれない。
強引な力加減には応じてくれず、悪いクセも見逃さない。
こちらの迷いがあれば、そのまま形に現れる。
まるで「粘土にも都合がある」と言わんばかりだ。

素焼きや釉薬でも予想外のことが起きる。
良い仕上がりに出会うこともあれば、思い描いた色から外れてしまうこともある。
それでも続けていると、もうひとつ気づくことがある。
実際、やったようになっているのだ。
だから、技は磨き続けなければならない。
けれど、極めようとすればするほど世界は深く、
自分の未熟さに立ちすくむこともある。

それでも、そこで気落ちしてはいけないのだと思う。
キャリア形成の世界には、こうした感覚に寄り添う考え方がある。
「計画された偶発性」――思い通りにいかない道の途中で、
思いがけない良い出来事に出会うには、偶然をつかめる状態でいることが大切だという知恵だ。
技を磨き続けることは、その“偶然をつかむ準備”でもある。

ろくろの上の粘土を見ていると、人生も同じだと思えてくる。
思い通りにはならなくても、手を動かした分だけ何かが残る。
その積み重ねの中で、ふと良い偶然に出会うことがある。

結局のところ、
思ったようにはならない。けれど、やったようにはなる。
その言葉は、肩の力を抜いて前に進むための、ちょうどいい指針なのかもしれない。

季 節

「細やかな季のゆらぎを古の心に習う」

旧暦 2026年 弥生(3月)30日

弥生の空気が静かに満ち、花や鳥の気配がそっと日を包む。

🎉 今日の行事:

🌿 記憶の中の季節:

「お腹を空かせてかじったイタドリの若芽。

道端で口に含んだ、すっぱぐさのあの酸味。

野の恵みが子供たちの瑞々しいおやつだった。」

季節の花々:

藤、つつじ、シャクナゲ、ヤマツツジ、カラタネオガタマ、バラ、カルミア、ニセアカシア、ヤマボウシ、シラン、シロタエギク

「春の山肌を彩り、

つつじが鮮やかな花を群れ咲かせる。

たちまちに四方の明かりとなる。」

季節の野鳥:

ヨシキリ、杜鵑(ほととぎす)、アカショウビン、サンコウチョウ、アカゲラ、サンショウクイ、オオヨシキリ、郭公(かっこう)、アマサギ、カルガモ

「澄んだ声で夏の空を渡るサンショウクイが、

白と黒の姿で枝先を軽やかに移る。

季節の風を切り取るように鳴き交わす。」

季節の行事: 端午の節句

💠 思い出の行事: 静かな一日

二十四節気: 立夏➔ 次の節目「小満」まで あと 4日

夏の気が、静かに立ちのぼる

🍃 七十二候: 竹笋生 : たけのこ しょうず

「雨を吸った土から、

たけのこが勢いよく伸び出す。

初夏の力強い生命の象徴。」

天文

「果てしない宙のめぐりを先進の技に学ぶ」

■ 21時の南中星空

星座の巡り:双子座(西へ)蟹座(正中)獅子座(東から)

・今夜見頃の星座(正中):蟹座

📜 巨大な怪物の足元で戦った蟹。かすかな星の集まりは淡い泡沫のよう。

・太陽の位置(黄道十二宮):牡牛座

・今日の二十八宿(太陽方向):昴(ぼう)宿

宙の架け橋(星々の交差点)
この宿は、牡牛座の背中にきらめく美しい青き星団「プレアデス星団(すばる)」を指します。

■ 今日の宙の気配

「月のない夜に星々が深く瞬き、房の空が開け、季節の星座が静かに広がる。」

🌙 宙と季に学ぶ 🌿

2026年06月06日 (土)
旧暦 2026年 弥生(やよい・3月)30日
弥生の風のなかで 季節の気配がそっと揺れ 二十九夜の光が静かに満ち 今日という一日がほどけてゆき 心の奥に、小さな灯がともる

月のない夜に星々が深く瞬き、房の空が開け、季節の星座が静かに広がる。

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