ささやかな季のゆらぎを古の心に習う
今日の日
2026年3月12日(木)
🌿季 節
🌿 二十四節気:
啓蟄
冬ごもりの虫が目覚め、地上へと姿を見せ始める頃。
🍃 七十二候:
桃始笑 (もも はじめて さく)
桃のつぼみがほころび、 春の光に照らされて、
笑うように、ふわりと咲き始める。
✧ 星座:
しし座、からす座
ネメアの獅子として知られるしし座が、 東の空に堂々と弧を描き、 夜の世界を照らし出す。
🕊 野鳥:
ウグイス、シジュウカラ、ヤマガラ
ヤマガラが木の実をついばみ森を歩む。 受け継いだ技をお披露目するかのごとく。
❀ 花:
すみれ、こぶし、白木蓮
白木蓮が白い光を空に掲げる。 たまゆらに四方(よも)を喜色に染め上げる。
◇ 行事:
農作業の準備
大地を耕す季節を告げる農作業の準備。 祈りとともに季節(とき)が移ろう。
🌙天 文
🕒 旧暦: 閏如月24日 (友引)
🐾 干支:
二十八宿: 斗 (と)
蓄え・準備。静かに備える日。
太陽星座:
魚座(Pisces)
テーマ:溶ける・受容・水の夢
境界がほどけ、世界がひとつの水音に溶けていく。
静かな受容が満ちる頃。
🌘 月齢: 22.9 (二十三夜)
細い光が夜の端に寄り添う。
moon phase

目覚める記憶、黒のかたち

全身真っ黒なブラックマンタを見たとき、昔近くの森で初めてカブトムシを見つけたときのように心がはずんだ。「なんてかっこいいんだろう!」と、思わず声が漏れた。

その瞬間、自分の中に眠っていた何かが目を覚ました気がした。大人になるにつれて忘れていた「発見の喜び」や「憧れのときめき」が、黒い翼を広げて静かに舞い上がった。

水槽の青の中で、マンタは悠然と泳ぎながら、私の記憶の奥に潜んでいた感情を呼び起こしてくれた。それは、過去の自分との再会でもあり、未来への小さな予感でもあった。

記憶は、思い出すものではなく、目覚めるものなのかもしれない。

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