ささやかな季のゆらぎを古の心に習う
今日の日
2026年3月3日(火)
🌿季 節
🎎 五節句:
上巳 (桃の節句)
🌿 二十四節気:
雨水
雪が雨へと変わり、大地がゆるみ、生命が動き出す準備をする頃。
🍃 七十二候:
草木萌動 (そうもく きざし うごく)
温かな春の日差しにさそわれて、
潤った土や草木から、新芽が芽生え始める。
✧ 星座:
しし座、うみへび座
ネメアの獅子として知られるしし座が、 東の空に堂々と弧を描き、 夜の世界を照らし出す。
🕊 野鳥:
メジロ、ヒヨドリ、コゲラ
コゲラが木を軽やかにつつき森を巡る。 とらわれぬついの自由を謳うがごとく。
❀ 花:
椿、水仙、菜の花
水仙が冷たい風の中に香りを放つ。 たまゆらに四方(よも)を喜色に染め上げる。
◇ 行事:
雛飾り
桃の節句を迎える雛飾り。 移ろいの気配に季節(とき)を知る。
🌙天 文
🕒 旧暦: 閏如月15日 (大安)
🐾 干支:
二十八宿: 翼 (よく)
飛躍・自由。軽やかに進む日。
太陽星座:
魚座(Pisces)
テーマ:溶ける・受容・水の夢
境界がほどけ、世界がひとつの水音に溶けていく。
静かな受容が満ちる頃。
🌘 月齢: 13.9 (十四夜)
月は円を描き、夜は静かな白さに包まれる。
moon phase

🌿 「意味を耕す」ということ

若い頃は、「誰に、何を、どのように」伝えるかを常に考えていた。
目的があり、役割があり、成果があった。
それが、自分の存在を証明する方法だった。

けれど今、役割が薄れ、時間が広がったとき──
「自分はなぜ生きているのか?」「自分は一体何者なのか?」

問いが、静かに立ち上がってくる。


そしてついには、目的ではなく、存在そのものの意味を探す試みへと行き着く。

これから、写真に言葉を添えたり、言葉の芽吹きを待ちながら問いを続けていこうと考えている。
この問いは、誰かに答えてもらうものではなく、自分の中で、静かに耕していくもの。

“いまここにあること”に意味を滲ませるもの。
脇に置いてきた自分の中の感性、感覚をもう一度そっと蘇らせるもの。

「ゆかしがり」とは、古語で「見たい・聞きたい・知りたい」と願う心。
歳を重ねても、やることが見えてこなくても、好奇心を持ち続けたい、感じ続けたい。

─そんな思いから、この言葉を選んだ。

サルトルは「実存は本質に先立つ」と語った。
人間はまず存在し、そのあとに意味をつくる。
それは、生きながら意味を耕していく存在ということ。
今、意味が定まらない時間に意味を滲ませようとしている。
それは、消費する生ではなく、耕す生と言えるかもしれない

外に置くことで、自分との距離が少し変わる。
成果ではなく、問いの途中の記録を残したいと思っている。
写真とエッセイ、そして言葉の芽吹きを待つ記録。
それらを通して、意味の定まらない時間に静かな輪郭を与えようとして
いる。

そして、その試みが、誰かの心に触れるかもしれない──
それは「届いてしまうかもしれない」偶然の力であり、静かなアンガージュマンでもある。





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