ささやかな季のゆらぎを古の心に習う
今日の日
2026年3月10日(火)
🌿季 節
🌿 二十四節気:
啓蟄
冬ごもりの虫が目覚め、地上へと姿を見せ始める頃。
🍃 七十二候:
蟄虫啓戸 (ちっちゅう こ を ひらく)
土の奥で冬ごもりをしていた虫たちが、 早春の光を浴びて、
そっと戸を開けるように這い出してくる。
✧ 星座:
しし座、からす座
ネメアの獅子として知られるしし座が、 東の空に堂々と弧を描き、 夜の静寂をにぎやかす。
🕊 野鳥:
ウグイス、シジュウカラ、ヤマガラ
ウグイスが柔らかな声で春を告げる。 あたりが命のぬくもりでたちまちに満ちる。
❀ 花:
すみれ、こぶし、白木蓮
白木蓮が白い光を空に掲げる。 たまゆらに四方(よも)を喜色に染め上げる。
◇ 行事:
農作業の準備
大地を耕す季節を告げる農作業の準備。 移ろいの気配に季節(とき)を知る。
🌙天 文
🕒 旧暦: 閏如月22日 (赤口)
🐾 干支:
二十八宿: 尾 (び)
芸術・表現。美意識が高まる日。
太陽星座:
魚座(Pisces)
テーマ:溶ける・受容・水の夢
境界がほどけ、世界がひとつの水音に溶けていく。
静かな受容が満ちる頃。
🌘 月齢: 20.9 (下弦の月)
半ばの影が空に静けさを刻む。
moon phase

皆既月食の夜に見た、気づかれずにある美しさ

「夜中に皆既月食があるよ!」
そんな一言に背中を押されて、昼間のうちに手探りで撮影の準備を始めた。

月はどの方角に沈むのか?欠け始めるのは何時頃か?
そして、”ブラッドムーン”と呼ばれる赤い月になるのは何時何分か?

今では、SNSやアプリがすべて教えてくれる。
昔なら天文台の情報や星座早見盤を頼りにしていたかもしれないけれど、今はポケットの中に宇宙の案内人がいる。

連続写真で月が地球の影に徐々に隠れていく様子は撮れなかった。
でも、初めて「ターコイズフリンジ」と呼ばれる青い帯を見た。
赤い月の縁に、ほんのりと青が差す。

それは、太陽の光が地球の大気やオゾン層を通るときに、吸収されなかった波長の光が月を照らすからだという。

科学の説明はあるけれど、目の前の現象は、ただただ美しかった。
私たちの周りには、実は気づかないだけで、美しいものが溢れているのかもしれない。

それは空の上にも、足元にも、そして人と人との間にも。
気づくためには、億劫がらずに、ほんの少し準備すること。
そんなことを教えてくれた夜だった。

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